アオモリ未来 イノベーショントーク

青森県産品を活用して商品開発を手掛ける企業と事業達成まで導くコーディネーター。
「ものづくり」に焦点をあて、開発までのストーリーや助成事業についてリアルに語っていただきました。

 

 


成邦商事株式会社 代表取締役
笹原 真さん

<事業名>自社ホームページ構築、大規模展示会出展による「うま蒸し」のPR強化
<当社の商品開発>自社商品・プレミアムベビーほたてを活用した唐揚げ「クリスピーボール」(うま塩プレーン/がっつりガーリック)と「ほたてフライ」


ミリオン株式会社 代表取締役社長
柴田 浩一朗さん

<事業名>青森県産を中心とした健康商品群、ファミリーブランド「あおもりプロテオグリカン生活」の構築
<当社の商品開発>青森県産の「プロテオグリカン」を活用したドリンク、スープ、サプリメント、飴


青森県よろず支援拠点(21あおもり産業総合支援センター)コーディネーター
奥崎 千詠子さん

「青森を元気に」という想いから創業を支援するインキュベーション・マネージャー(IM)の資格を取得し、現在は、青森県よろず支援拠点のコーディネーターとしても活動。主に、創業・起業支援・新商品開発(加工食品)・施策活用を担当。


 

コーディネーターとの関わり

笹原
 弊社はこれまで一次加工のみで事業を展開してきましたが、今後は付加価値がついた商品が必要だと思い、主力商品として扱っている青森県産のベビーほたてに手を加えた新商品を開発しました。これまで一般消費者向けの商品を手掛けたことがなかったので、コーディネーターの皆さんには商品開発に着手する時点でご相談させていただきました。取引をしている銀行から、まずは21あおもり産業総合支援センター(以下、21あおもり)に相談することを勧められたからです。新事業展開等促進補助事業(販路開拓コース)を活用して取り組んだのは、商品の特徴を伝えるホームページの構築と新商品の販路拡大のための大規模展示会出展によるPR強化です。

柴田
 弊社では青森県の素材を活かした原料や商品を製造販売しています。今回は21あおもり未来チャレンジ助成事業を活用してプロテオグリカンを配合した商品群の開発とブランド構築を支援していただきました。21あおもりのコーディネーターの皆さんとは長いお付き合いで、これまでにも商品開発など様々なシーンでご相談させていただいています。

何度となく訪れるものづくりの“壁”

笹原
初の試みで右も左もわからない状態だったこともあり、販売までに2年近くかかりました。正直、最初は唐揚げなんだから粉をつければいいんじゃないの?ぐらいに考えていたんです。でも、こうすればこうなるだろうという想定で進めても決して見込み通りにはならないんですよね。逆にこれはダメだろうということがうまくいくこともありました。設計の段階で壁が多すぎて、本当に完成するのだろうかと半信半疑でしたね(笑)

柴田
ものづくりは時間がかかりますよね。弊社もサプリメントや調味料の商品開発には実績がありますが、モノが変われば一からのスタート。コロナ禍だったこともあり、市場マーケティングやモニタリングなどを含めるとかなりの時間を要しました。

笹原
時期的に原料や包材の高騰にも悩まされましたね。1ヶ月毎に価格が変わっていく状況で、設定した販売価格ではままならなくなり、様々な見直しを余儀なくされました。

柴田
売れる価格帯を設定した上で、逆算して原料などを突き詰めていくという流れの中で、必ず壁が出てくるんですよね。その壁をクリアするところでコーディネーターさんから、「こういうのを使ってみたらどうか」とか、「こういうところに問い合わせてみたらどうか」とアドバイスをいただいて進めることができたので助かりました。

奥崎
21あおもりにも様々な専門家がいますし、連携している研究施設や大学、金融機関などのネットワークを活用しながら、この課題に対してはどのような提案がいいのかということを常に考えています。色々とある市場の流れに負けることがないよう、点の相談に対する答えではなく、その企業の中長期計画を見据えてアドバイスすることを心がけています。

 

ものづくりの“面白さ”とそれを下支えする助成事業

柴田
助成を受けるメリットは、やはり勉強になるということです。

奥崎
柴田社長はかなり勉強されているので、もうコーディネーターになってもらいたいレベルです(笑)

柴田
いやいや、まだまだ勉強しなければならないことばかりです。知らない知識を教えてもらいながら、自分たちの思いを込めて商品を作り上げていくと、その商品に対して自信がついてくる。その自信が今後のセールストークにも活きてきます。それがものづくりの面白さだと思いますし、今回もそういう形でスタートできたのは良かったですね。助成金を活用できれば様々なチャレンジに踏み切れる企業が多いのではないかと思います。ただ助成金をもらうだけでは有効活用はできないと思うので、コーディネーターさんとの相談会はマスト。それをなくしては良いモノはできないし、売れる商品にはならないと思います。

笹原
うちの場合は、コーディネーターの支援がなければ商品完成まで漕ぎ着けなかったと思います。プロジェクトを進めることができたのは的確な指導とアドバイスのおかげです。また大規模展示会への出展も初体験。そこで試食をしていただいたバイヤーさんから好評をいただいたことでモチベーションが上がって、もっと良いモノを、もっと種類を増やしたいという機運が生まれました。そうなるともう大変です(笑)。すっかりものづくりにハマってしまいましたね。

奥崎
ものづくりにはパワーも時間もかかります。作ったはいいものの、それが順調に売れるとも限りません。その後のフォローや長期スパンでどういうステップアップができるかというところまで一緒に考えてアドバイスできたらと思っています。

 

飛躍の年、今後の展開

柴田
今回の助成事業で誕生したブランド「あおもりプロテオグリカン生活」のラインナップを充実させていきたいと考えています。

笹原
弊社も開発したほたての唐揚げ「クリスピーボール」のラインナップを増やし、さらなる販路拡大を目指します。今後はぜひ、ミリオンさんともコラボレーションさせていただきたいです。

柴田
弊社の技術が役に立てば嬉しいです。私も常日頃から「餅は餅屋」だと思っています。ぜひ一緒にやりましょう!“やりたい”を実現するため一緒に考えましょう!まずはご相談ください。

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