株式会社PEBORA

米の消費拡大に向け新創業 新たな販売スタイルを確立

新商品にかける熱き思い

創業当時から家族総出で事業を盛り立ててきた日本一米を愛する家族。「楽しそうに商品を選んでいる若い女の子を見ていると、ワクワク感が伝わってくるんですよ。」と、同じく心を弾ませる川村事業本部長。「人と米との出会いを、これまで以上にワクワクするものにしていきたい。」と豊富を語る。

株式会社PEBORA 川村 敦子さん

開発商品の内容 米販売の新スタイル

様々な銘柄の無洗米が2合分のお手軽サイズでボトリングされた「PeBoRa(ペボラ)」。このペットボトルライスは、三沢市の(株)ペボラが提案している新しい米の販売スタイルだ。
同社は平成27年の春に、ペボラの販売拠点となる「KOMEKUUTO(コメクート)」を八戸市にオープンさせた。まるでワイングラスようにおしゃれに吊り下げられた新感覚のディスプレイの前で、「目を輝かせながら選んでいるお客さんが多いですね。」と話すのは、同社の川村事業本部長だ。

 ポップで色彩豊かなパッケージと手軽なサイズが人気のペットボトルライス

 カフェで提供しているおむすびと本日の和のスープセット

カジュアルな見た目が敷居の高さを下げるのか、若い世代の購入者が増えているという。また、「違う銘柄をセットにして贈答用として購入する人も増えています。」と、個人消費以外の活用の幅が広がっている。
 また、コメクートは、白米・玄米・雑穀米から好きなご飯をチョイスして、炊きたてのご飯に合う趣向を凝らしたおかずやスープと一緒に楽しめるカフェを併設している。精米の際に取り除かれる「糠」の栄養素に注目し、衣に糠を使用した唐揚げや卵に糠を混ぜ込んだオムレツなど、健康に配慮したメニューを提案している。

 米をより身近に感じられる場所として人気を集める

事業化までの道のり 米離れに歯止めを

  お米をペットボトルに入れて販売するスタイルは、「お米にもっと興味を持ってもらい、主食の多様化からきている米離れの現状を打開したいという思いからだった。」と語る川村事業本部長。楽しんで買ってもらう方法として考案したペットボトルスタイルで県内の百貨店や観光施設で販売を始めたところ、全国の銘柄を気軽に試せるうえにおみやげにも最適と瞬く間に需要が広がり、首都圏からの引き合いも徐々に増えていったという。
 型破りともいえる販売スタイルが市場に受け入れられたことをきっかけに、平成27年、米穀卸業・(株)川長の小売販売事業を担う新会社、(株)ペボラを設立。元気チャレンジの助成を受け、コメクートの創業に至った。以来、ペボラ商品の販売と炊きたてご飯のおいしさに目を向けてもらうカフェ事業を軸に、米の消費拡大に取り組んでいる。

助成金活用の経緯とメリット 緊張感を持って事業を展開

 助成金は、フェイスパックの試作や英訳を含めたパッケージ制作、国内外でのPR活動に活用した。「助成金のおかげでスムーズに事業を展開することができた。」という言葉通り、助成制度を活用するにあたって事業スキームを練り上げていたことで、スタートから半年というスピードで新商品を誕生させ、PR活動を開始した。
 また、「21あおもり産業総合支援センターを通していろいろな出会いにも恵まれ、人脈を築くことができた。」と、同じくモノづくりに取り組む異業種との交流が、今後の商品開発における糧となったようだ。

 「粋」がモチーフになっているコメクートのロゴマークと、コンセプト「すべては米からはじまる」を丁寧に説明したサッシ

今後の事業展開 ラインナップの拡充でさらなるワクワク感を

 助成金の使いみちは、ロゴマークやコンセプトブックの制作、カフェで提供するメニュー開発など、「創業にあたって、決して妥協をしたくないところに使わせていただいた。」とのこと。助成制度の活用について、「自社のお金じゃないからこそ無駄にできないという思いが、よい緊張感とスピード感につながった。」と語る。
 また、「県の助成制度対象事業ということで信頼を得た場面もあった。」と、会社自体の信頼度が増したこともメリットだという。

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企業プロフィール

  1. ■企業名株式会社PEBORA
  2. ■所在地三沢市犬落瀬古間木154-264
  3. ■TEL0178(51)6070 (「コメクート」店舗)
  4. ■URLhttp://www.pebora.jp
  5. ■代表者名川村 静功
  6. ■従業員数15名
  7. ■資本金800万円
  8. ■採択年度平成26年度下期
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