エネルギープロダクト株式会社

エネルギープロダクト株式会社

注目が集まる新エネルギー創生

東京に本社を構えるエネルギープロダクトは、平成11年に小型風力発電システム事業を開始しました。中核は、直線翼垂直軸型風力発電装置の開発です。その設計・製造・組立といった生産を担っているのが、三沢技術センター。「これまでに、約60台の納入実績があります。」と小笠原課長。お客様のご要望に応じた一品一様のカスタマイズ機(0.5~20kW)を製造し、全国へ送り出してきました。
 平成23年、地球温暖化対策やエネルギー源の確保、環境対策などの一貫として、再生可能エネルギー特別措置法が可決。それに伴い、電力固定価格買取制度(FiT)が導入されることを見据えて、「売電用小型風車の開発に向けて動き出しました。」
 取り組んだのは、売電用小型風車として必要なスペックである50kW クラスの風力発電装置の開発です。元気チャレンジの助成金を活用し、紆余曲折の開発フェーズを経て、いよいよ試作機の建設というところまできました。

青森県並びに三沢市と立地協定を締結している 平成22年、地方独立行政法人青森県産業技術センターに納入した小型風力発電装置 同社の裏手に建設が予定されている50kWクラスの直線翼直軸型風力発電装置 完成すると日本初の規模となる

開発現場から

直線翼垂直軸型とは、板状のまっすぐな翼を、地面に対して垂直(回転軸に対して平行)に設置し、翼を持ち上げる風の揚力で回る風車です。東海大学からの特許技術移転により、共同開発を経て、実用化に成功しました。「翼以外の基本設計、シャフトやタワーの構造設計、電力変換技術などは独自の技術です。」と説明してくれたのは、製造を担当している中村部長です。「最初は設計だけをして、翼の部分などの製造は外注していたのですが、今は自社で製作しているんです。」内製に方向転換し、部品製造のノウハウも蓄積してきました。
 容量をスケールアップさせると、それに見合った強度や構造の整合性が求められます。「一番大変なのは、やはり強度をどうするかです。」良い風況を得るため、今回は全高を35mに設定。18mまでの実績はあるものの、約2 倍
の高さです。また、開発の途中で、FITが正式に公表され、その規定により、風車直径などの設計も変更を余儀なくされました。「進行は遅れましたが、なんとかここまでこぎつけました。」と言いながらも、そびえ立つ風車をその目で見るまでは、まだ気の抜けない日々のようです。


「いずれは製造工場を」と話す製造担当と設計担当 これまでとは桁違いの部位サイズ

高い経済メリットが作り上げる市場

 無指向性で効率よく発電出来る事に加えて、低騒音・省スペースが特徴の直線翼垂直軸型風力発電装置。安全面の確立もさることながら、開発コストを抑える努力もしてきました。「ただ作ればいいと言うことではありません。建設コストが上がると、お客様が売電をした時に経済メリットが少なくなりますから。」と小笠原さん。市場を考えると、採算が合うシステム作りも欠かすことは出来ません。小型の風力発電は、買取価格が55円/kWh(税抜)で、太陽光・地熱に比べても最高額に設定されています。「これまでは、自治体などの普及啓発や企業の環境アピールが中心でしたが、FiT導入により、売電事業への参入を希望する企業から、すでに引き合いもきています。」
 今後は、試作機の発電性能・強度・安全性の確認試験を行い、設備認定を取得後、本格的に装置の販売を開始する予定になっています。「性能が確認出来た時に、初めて成功と言えると思います。また、弊社自ら売電事業にも参入したいと考えています。」そして、「電力の送電線が行き届いていない山間部や離島にも、この風車が役立てばと思っています。」市場は今後ますます、盛り上がりそうです。
 雪解けとともに、日本初となる大きなスケールの風車が、そびえ立ちます。

実際の建設期間は2ヶ月程度と見ている

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  1. ■社 名 エネルギープロダクト株式会社
  2. ■代表者 代表取締役 丸山 一孝
  3. ■設立年 平成3年
  4. ■所在地 三沢技術センター:三沢市大字三沢字淋代平2460
  5. ■電 話 0176-50-7711
  6. ■企業URL http://www.enepro.jp
  7. ■従業員数 22 名
  8. ■資本金 9,880万円
  9. ■採択年度 平成23年度下期
  10. ■事業内容 再生可能エネルギー電力固定価格買取制度に適う50KWクラス風力発電装置の開発
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