大浦食品株式会社

杏「八助」の新たな可能性にチャレンジ
青森ブランドの新スイーツとして全国へ

収穫量全国1位『八助』の新たな活用性

大浦食品株式会社は、大正時代の終わりから続く漬物製造の老舗。工場長を務める大浦誠紀さんは、他県で数年異業種に従事した後、平成15年に家業の手伝い始めました。そんな大浦さんに衝撃の出会いが。

「南部地方特産の『八助梅』です。ゴルフボールより一回り近くも大きい杏でした」

さて、それは梅なのか、杏なのか…。

「南部地方では昔からこの杏は、しそ巻梅の材料として使われており、名前も『八助梅』として流通していました。この八助が漬物以外にはあまり使われておらず、もったいないなぁと。塩漬けにした状態の杏から、漬物以外に、何か新しい商品がつくれないか、そんな思いから試作品つくりが始まりました」

きれいなオレンジ色の八助ですが、塩漬けにするとどうしても色が悪くなってしまいます。そこで組み合わせたのが、やはり南部地方の特産品であり、濃い色合いのブルーベリー。塩抜きした後、大きな粒を丸ごと甘酸っぱいブルーベリーシロップに漬けて、鮮やかなルビーカラーに変身させました。

苦心のすえ、平成22年11月に商品化されたアンズハチスケ

平成22年7月、この試作品の試食を東京農業大学の学生たちに依頼したところ…。
「価格に見合ったボリューム感が欲しいという回答が多くありました。そこで、シロップを固めてゼリーにする方向に軌道修整し、再度試作品つくりへ。パッケージのデザイン等を考える時間も必要だったので、正直少し焦りました(笑)」

商品の完成目標である東北新幹線全線開通まで、あまり猶予がありません。しかし、努力の甲斐あって平成22年11月には、とろける食感の『アンズ八助ゼリーANzuHACHISUKE(アンズハチスケ)』が完成し、無事店頭に並べることができました。

ここ1?2ヵ月で注文数が急激に増えたというアンズハチスケ。実は、第2弾スイーツも只今試作中とのこと。
南部産の杏・八助がもっともっと地元で商品として生かされ、品種がブランド化され、その名が全国でポピュラーになっていくことを願いつつ、大浦さんは今日も八助スイーツをつくり続けています。

収穫間近の杏畑
漬物用に塩漬けした杏「八助」専任スタッフが杏の状態をチェック 反響の大きさ驚かされた展示会

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企業プロフィール

大浦 誠紀(おおうら・まさき)工場長

  1. ■社名 大浦食品株式会社
  2. ■代表者 大浦 強
  3. ■設立年月日 大正13年11月
  4. ■所在地 八戸市大字河原木字観音堂3-1
  5. ■電話 0178-28-1659
  6. ■従業員数 30名
  7. ■資本金 1000万円
  8. ■採択年度 平成22年上期
  9. ■助成期間 平成22年~23年
  10. ■事業内容 南部地方特産「八助梅(あんず)」と
    「ブルーベリー」を使ったスイーツの開発・販売
  11. ★事業紹介URL 
    http://www.tsukemono-japan.org/aomori/kumiai/shops/ourashokuhin/index.html
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ご回答ありがとうございました。

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