コンブ(マコンブ)

*データベースの無断転載・引用は厳禁。                                       品目一覧表はこちら

コンブ(マコンブ)
学名 Laminaria japonica
青森県での生産量等 青森県での漁獲量 こんぶ 2,611トン(出典:平成23年 青森県海面漁業調査)
栄養成分
(日本食品標準成分表2010)

マコンブ 可食部100g当たり(生)
エネルギー 145Kcal、水分 9.5g、蛋白質 8.2g、脂質 1.2g、炭水化物 61.5g、灰分 19.6g、ナトリウム 2800mg、カリウム 6100mg、カルシウム 710mg、マグネシウム 510mg、リン 200mg、鉄 3.9mg

特性

 マコンブは、コンブ目コンブ科コンブ属の多年生褐藻類で、コンブの代表的なものである。もっとも古くから国内で食用となっており、その生息地は北海道南部から東北の太平洋岸までひろがる。長さは4m前後、幅は30cmほどになる。
 「コンブ」はアイヌ語の「Kombu」の音に由来しており、漢字の「昆布」はあて字であるといわれている。古くは「ひろめ(広布)」と呼ばれていたことから「お披露目」にかけて「よろこぶ」と同じに縁起物とした。産地によって品質が違い、乾燥したものを切った時の色合いで「白口」「黒口」などに選別されている。だしにも藻体を食べることにも優れており、「おぼろ昆布」や「とろろ昆布」など様々な加工品が生み出されている。
 鉄分、ヨード、食物繊維をはじめ、血圧低下作用があるラミニン、ガン抑制効果の可能性を持っているフコイダンなど有効成分も豊富である。ガン退治の食材として有名で、同じくガンの発生と増殖を抑制する飲み物である緑茶と一緒に摂れば、ガン予防に相乗効果が期待できる。さらに緑茶の水分をコンブの水溶性食物繊維が吸うため、お腹の中で何倍にも膨れ上がり、ダイエットの食欲抑制にも役立つ。
 コンブに豊富に含まれる、微量のミネラルの吸収率を高めるには、納豆との組み合わせが有効である。納豆のねばねばに含まれる納豆菌には体内に吸収されにくいミネラルを吸収しやすくする働きがあるためである。そのほか黒酢にふくまれるクエン酸の「キレート作用」を利用する方法もある。キレート作用とは、ミネラルを挟み込んで、吸収しやすくする働きである。

主な機能  抗腫瘍作用、胃粘膜保護効果、胃の炎症・潰瘍修復作用、抗菌作用、抗酸化作用、アポトーシス作用、抗ガン作用、抗高血圧作用、抗アレルギー作用、抗高脂血症作用、高ウィルス作用。抗血栓作用、美肌作用、動脈硬化予防、脂肪燃焼促進効果、内臓脂肪減少作用
機能性成分
フコイダン

 

 

 フコイダンは、コンブやワカメ、モズクなど海藻の粘着質に多く含まれ、海藻の由来別にフコイダンの構造が異なる。
 抗ガン作用、抗高血圧作用、抗アレルギー作用、抗高脂血症作用、高ウィルス作用。抗血栓作用、美肌作用がある。

 もっと詳しく見る

ヨウ素

 

 ヨウ素は、微量ミネラルの1つで、甲状腺ホルモンの主要な成分。
 素干ししたコンブ100g中、ヨウ素は100~300mg含まれており、乾燥ワカメ(7~24mg)やヒジキ(20~60mg)をはるかに上回っている。
 コンブのヨウ素は、放射線ヨウ素による甲状腺異常に効果があるといわれている。

※ミネラルとは...五大栄養素の1つであるミネラルは、骨や歯を作り、体の調子を整える働きがある。炭素や水素など元素の結合した有機物に対して、元素そのものである「無機質」ともいう。

 

  もっと詳しく見る

アルギン酸

 

 アルギン酸は褐藻に含まれる食物繊維の1種で、水溶性食物繊維であるため、胃で水分を吸って、何倍にも膨れ上がる性質があり、満腹感が得られるため、食欲の抑制に役立つ。
また、余分な塩分を排出して、血圧を下げる効果もある。

 もっと詳しく見る

フコキサンチン

 

 色素成分(カロテノイド)のひとつで、酸素と結合しやすいという特徴を有する。生体内抗酸化作用や抗腫瘍作用のほか、脂肪の燃焼を促し内臓脂肪を減少させる作用があるなど様々な生理機能を持つ。

 もっと詳しく見る

カルシウム

 カルシウムは主要ミネラルの1つ。骨や歯の形成に必要な栄養素で、欠乏により骨粗鬆症のリスクが高まる。
 コンブはアルカリ度が38.9と高く、いわゆるアルカリ性食品であるが、それはカルシウムの含有量が多く、リンが少ないためである。
 カルシウムは吸収されにくいミネラルで、効率よく利用するにはリンをバランスよく摂取する必要があるが、コンブはカルシウムそのものの含有量が多い上に、リンとのバランスがよいため、カルシウム補給食品としては理想的である。

 もっと詳しく見る

カリウム  カリウムは主要ミネラルの一つで、主に細胞内に分布し、神経伝達で重要な役割を果たす。
 コンブはカリウムの含有量が多く(マコンブの素干し100g中で6100mg)、海藻中ではトップである。古くからコンブを食べると血圧が下がるといわれているが、これはカリウムやラミニン(糖タンパク質)による作用と考えられている。
ラミニン  ラミニンは特殊なアミノ酸で、血圧に直接作用し、これを低下させる。これはラミニンが腸内からのナトリウム摂取を抑えるからであるといわれている。
利活用、応用の方法、用途など

 

 とろろ昆布、汁物の出汁、つくだ煮、昆布巻き、塩こんぶなど、主に食用として広く加工・調理されている。

 フコイダン等の成分を抽出し、サプリメントなども作られている。

研究機関

国立大学法人弘前大学 弘前大学研究・イノベーション推進機構
青森県弘前市文京町3
TEL:0172-39-3176